BRICS：新興経済体の存在に失望していないか

ブリックス諸国の指導者と「環ベンガル湾多分野経済技術協力イニシアティブ」加盟国の指導者との対話会がインドのゴアで開催された。中国はデフレリスクに対応できれば、課題である債務問題を管理することができる。中国にとって幸運なことに、他の国は中国の成功を望んでいる。

元ゴールドマン・サックス資産管理会社会長のジム・オニール氏は、「ブリックス諸国大きな役割を果たしている』という記事によると、BRICS諸国の経済規模は世界の20%を占めている。このメカニズムは定期的にサミットを開催し、新開発銀行の共同創設など具体的な協力を展開している。近年、これらの国は経済的に困難になっているが、ジム・オニールが言ったように、このメカニズムの重要性を過小評価するべきではない。

今年はジム・オニールがブラジル、ロシア、インド、中国を指すBRICs（BRICs）概念を創造して15周年になる。その後南アフリカも加わって「BRICS」となった。では、これらの新興経済体は失望していないだろうか。

ジム・オニール氏がキャメロン元英首相の命を受けて報告書を作成した抗生物質耐性（AMR）問題を見てみよう。抗生物質が効かない深刻な健康被害の脅威があれば、どの国も経済を発展させることができず、対策を急がなければならない。

9月初めに中国・杭州で開催されたG 20サミットでの抗生物質耐性議題討論で、南アフリカは英国の主要支持国となった。南アフリカのサポートがなければ、この問題は共同声明に書き込めない可能性があります。これがポイントです。BRICS諸国は現在、緊急の国際課題に対応する上で極めて重要な役割を果たしていると言える。

一方、BRICS諸国は基本的に国際通貨基金（IMF）や世界銀行などの国際機関に代表を送っていない。これでは、グローバルガバナンスとは言えません。

記事によると、BRICS諸国は最近困難な時期にあるという。ここ10年、ブラジルとロシアの経済パフォーマンスはとりわけ失望させられ、BRICS諸国はすでに名実ともにないと考える人も多い。

しかし、BRICS諸国の重要性が誇張されていると単純には考えられない。現在の四国の合計経済規模ジム・オニールの当時の予測にほぼ合っていた。インドが成長を維持し、合理的な構造改革を実施すれば、2桁成長を実現できるかもしれない。中国経済は最近減速しているが、年間成長率が2020年までに6%を維持すれば、ジム・オニールの長期予測とも一致する。

記事によると、中国経済の発展は多くの国、特に中国の消費者に必要な商品やサービスを輸出できる国の利益に合致しているという。中国の消費者の台頭は今かもしれない世界経済最も重要な変数。実際には、欧州や日本の経済問題やインドが世界で影響力を発揮し続けるかどうかなどの問題よりも重要だ。

BRICS諸国の成長と発展を阻害する障害には、抗生物質耐性のような健康上の脅威、教育問題、グローバルガバナンス機関の代表数不足などのほか、短期景気循環など多くの要素が含まれている。グローバルな意思決定者は、BRICS諸国が潜在的な影響力を発揮できるように、これらの問題を解消するのを支援しなければならない。